ロベール・ブレッソン「スリ」「ラルジャン」@早稲田松竹

今年最初の早稲田松竹。ロベール・ブレッソン特集。
特に興味があった監督というわけでもないのだが、ちょっと時間があったので観てみた。

1本目は「スリ」

ものすごくストイックだが、それでいて攻撃的な映画だと思った。緊張感が凄い。
ただスリの手口の芸術性がテーマの一つらしいのだが、そのスリの場面がちょっとぎこちなくて、スマートさに欠ける気がする。なんでこれでバレないんだろうと思うところも多い。
主演のマルタン・ラサールが木村功にしか見えない。マリカ・グリーンは可愛すぎる。

もう1本の「ラルジャン」は正直いってよくわからなかった。
装飾ゼロのタイトルバックがカッコイイが、結局そこが個人的にはピーク。1時間半ぐらいだからいいけど結構眠かった。冒頭に出てくる少年のつながり眉毛がキモイ。

鈴木清順「東京流れ者」

今週の土曜日からユーロスペースで、鈴木清順〈大正浪漫三部作〉がニュープリントで(!)上映される。
だからというわけでもないけど、今日は「東京流れ者」を観る。

個人的には日活時代の清順はピンとこない作品も多い。「河内カルメン」とか「悪太郎」とか。
日活の俳優さんをあまり知らないから、東宝や松竹みたいにバイプレーヤーを探して楽しめないのもある。

渡哲也の演技はこれでいいのか? ちょっと冗漫な感じもするが、変な構図と色彩設計で飽きはしない。ドライヤーのギャグとかふざけてていいね。
ラストの白一色の中での銃撃戦、ここは素直にカッコイイ。それまでの全編はこれをやりたいがための長い前フリだったのだなと、変に納得。
面白かったかどうかは微妙だけど、主題歌と挿入歌が妙に耳に残る。名曲っていうよりは「幻の名盤解放同盟」と同じ匂いがする。カルトだ。