立教大学の図書館

立教の池袋キャンパスに新しい図書館が出来た。
いままでの図書館は順次閉館するようだ。

卒業後も、時間が空いたときや調べものをするときはよく使う。なんか落ち着くから。
夏ぐらいから蔵書の移動が始まったのか、空になった棚がすこしずつ目立つようになってきて、最近はほぼ空っぽ。
本館の参考室が好きで、もうだいぶ前から入室できなくなっていて残念だったのだが、今日行ってみたら最後(?)に開放していた。 簡単な用というか、単に時間潰しに行っただけなのだが、ダラダラしていた。

人も少なくて蔵書が一冊もない図書館は寂しくて秋らしい趣があった。
最後に行くことができて良かった。

Peter Thomas Sound Orchester「Space Patrol – Raumpatrouille」

だいぶ前にアナログをジャケ買いしたサントラ。60年代のドイツ製SF番組だそうな。
あとで聴こうと思ってずっと忘れてたが、今日御茶ノ水DUでCDを発見。100円玉ふたつで買えるお値段だったので購入。聴いてみたら一曲目が大当たり。
これはカッコイイ。テンション上がるな。

「月刊ドラマ 1983年5月号」

「ドラマ」の83年5月号を入手。佐々木昭一郎『アンダルシアの虹』のシナリオや、鳥山拡による小論が載っている。表紙も中尾さん。
この時期は連載「脚本と真実の周辺」を始め佐々木ドラマに関する記事がちょくちょく掲載されているので、卒論のときもだいぶお世話になった。
84年12月号は『四季・ユートピアノ』『川の流れはバイオリンの音』『春・音の光』のシナリオ、『川』(シリーズ全体に関してのノート)が掲載されているので有無をいわさずマストだが、言ってしまえば79年末から84年末までの「ドラマ」はすべてマストだ。道は険しい。

「HOWL ゴジラ&全怪獣咆哮図鑑『吠える』」

懐かしいCDを買い戻した。
『ゴジラVSモスラ』までの東宝怪獣の鳴き声が網羅されている、要は鳴き声のSEだけが延々と続くCD。しかしこれはLP時代の『サウンドエフェクト・オブ・ゴジラ』に続く名盤である。
これは多分人生で初めて買った(買ってもらった)CDなのだ。幼稚園の年長ぐらい。その後小学校に入って8ミリビデオで特撮映画ごっこをするときも本当にお世話になった。
フランケンシュタインの声が生々しくて怖かったこととか、ゴジラは鳴き声では3代目が一番カッコイイと思ってたこととか、いろいろ思い出した。今夜はコレを聴きながら寝ます。

Michele「Saturn Rings」

池袋のDUにて、リプロ盤LPを購入。わりと丁寧な作り(オリジナルの仕様も知らないくせに)で満足。
カート・ベッチャー人脈の人で、ボールルームのリードボーカルだったとか。その辺はミレニアムとサジタリウスを聴いたぐらいなのでよくわからないけど、このアルバムもソフトロックの好盤。
なのだが、初めて聴いたときから一曲目の「Would You Like To Go」が好き過ぎて、他の曲はあんまり印象にない。ときおりサイケな味付けがうるさい程度でなかなか良い曲揃いなんだけど、どうしてもこの曲には負ける。

「あかまつ別冊 戦後セクシー雑誌大全」

松沢呉一さんの「エロスの原風景」が欲しくてAmazonマケプレをうろついてたが、予算が足りずに断念。その代わりというか検索に引っ掛かってきたこの本を入手。
強烈だ。表紙も強烈だが中身も猛毒。昔のモデルさんって実年齢プラス10歳ぐらいに見える。しかもどう見てもちょっと…な方も少なからずいらっしゃるし。
50〜60年代のものは下世話でも「レトロ」というフィルターがかかってしまうので、実は結構オシャレに見えたりする。そういう意味ではあまり面白くない。
逆に70〜80年代のものはどうしようもなく下品でダサくて寒い。表紙のコピーがいちいち寒い、というか気持ち悪い。でも面白い。

「あかまつ」はまんだらけが出していた雑誌で、1号限りで廃刊になったらしい。2号予告には「奇譚クラブ」特集とあるので、ぜひとも出して欲しかったところ。なぜかwebはまだ生きてる。
そういえば松沢さんも「エロスの原風景」の続編を…って買ってもいないヤツに言われたくないだろうな。

クロード・ルルーシュ「男と女」@新文芸坐

新文芸坐にて、「男と女」「死刑台のエレベーター」の二本立て。
「死刑台〜」は去年観たばかりなので「男と女」について。

でもこの映画も初見じゃない。10年以上前にNHKで深夜放送したのをたまたま観て引き込まれてしまい、急いでLDを買って何度も観た。LD/DVDプレーヤーがダメになってからは観ていないので本当に久しぶり。なにより劇場で観るのは初めてだ。

カメラワークと音楽のコンビネーションが肝だと思った。流れるような、という形容詞がピッタリ。それは冒頭のアヌーク・エーメから船、タイトルへの一連の流れですぐにわかる。船だったり、トランティニヤンが乗る車だったり、動く対象物を静かに緩やかにカメラが追う。そこにフランシス・レイの音楽が被されば気持ち良くないはずがない。
実際、車には興味ないけどこの映画を観てると車ってカッコイイな、と思う。それもレースの場面ではなくてちょっとルーフを開けるシーンとかパッシングするシーンとか。たぶん当時のフランス車なんてヤワでボロッちいものなんだろうけど、それが等身大のパリ人の生活を映し出してカッコイイ。格好つけてないのが格好いい。
グランプリで優勝したトランティニヤンがエーメの許へ車を走らせるシーン、浜辺で遊ぶエーメを見つけるシーンは本当に珠玉の名シーンだ。
結局二人がその後どうなるのかはわからない。でも変にキッチリ結論を出していないところがリアルでもあるし、映画的なカタルシスにも繋がっている。なんといっても観終わった後の気持ち良さは格別だ。


↑サントラのジャケがやたらカッコイイ。買うしかない!

Jungle Smile「おなじ星」

大名曲。Jungle Smileといえばこの曲、って人も多いはず。
「おなじ星」のプロモ用シングルを入手。

マキシシングル用のケースに8cmシングル。写真は同じ。
この時期はレコード会社もジャンスマを結構プッシュしてたようで、「おなじ星」のプロモカセットとか、ジャケットが10インチLPぐらいの『林檎のためいき』5曲入り店頭用サンプラーなんてものもある。後者はでかジャケCDのはしりみたいなものかな。
こういうのは半年に一回ぐらいオークションに現れるけど、まだ知らないブツがありそうで楽しい。

しかしいい曲だなぁ…。

チェコ・偉大なる映像作家たち@早稲田松竹

早稲田松竹。イジー・バルタヤン・シュバンクマイエルの特集。
イジー・バルタはなにかとよく耳にするのでとても楽しみだったのだが、観終わってみるとあまりピンと来なくて、そのぶんシュバンクマイエルのインパクトが凄かった。
彼の作品は子供の頃から繰り返し見る悪夢のような感じだった。うなされそう。
上映作品は以下の11本。

〈イジー・バルタ〉
「手袋の失われた世界」(1982)
ゴジラとかフェリーニのパロディが楽しい小品。人形アニメの見本というか、規格外の面白さはないけどきちんと面白い作品。

「最後の盗み」(1987)
フィルムに直接彩色したそうな。とにかく映像が綺麗。主演のデブが気に食わないけど。目眩起こしそうな音楽も素晴らしい。

「見捨てられたクラブ」(1989)
「笛吹き男」(1985)
この2本がどうもピンと来ない。あと本物のネズミを使ってるのがマイナス。個人的な問題だけど、動物を出演させてる映画って撮影中に酷いことされてんじゃないかとか気になって冷静に見れない。何匹か殺されてるのは間違いないだろうし。イヤだなぁ。

〈ヤン・シュバンクマイエル〉
「J.S.バッハ – G線上の幻想」(1965)
これはすごい。バッハに合わせてひたすら廃墟のディティールをカットバックで追っていく。壁面の質感や配管の美しさ。廃墟、工場好きにはたまらない。映画にしか出来ない表現をズバッと見せつけられた感じ。

「ジャバウォッキー」(1971)
「鏡の国のアリス」の詩がモチーフらしいが、観てるときはわからなかった。原詩じゃないとわからない言葉遊びみたいなものだろうし、バカとしては映像だけを追うことになる。
これもすごく可愛くて、かつ薄気味悪い。赤ちゃんの人形を喰い破って出てくる人形達とか、リンゴの中の蛆とか。
なんの告知もなしに夜中の2時頃にゲリラ放送して欲しい。NHKアーカイブスの「夢の島少女」並みの精神攻撃になりそうだ。

「エトセトラ」(1966)
あっという間に終ってしまった。これはアニメよりも「8 1/2」みたいな書体のタイトルと、変な電子音楽が印象に残った。モーグだとしたら相当先進的だが、66年てことは違うかな。どっちにしてもモンド臭漂う一本。

「棺の家」(1966)
これも本物のモルモットが出てくるのでちょっと。人形が気持ち悪いのはいい。

「庭園」(1968)
思想的な趣の強い作品。なんかタルコフスキーを思い出したりしたが、社会的な背景への理解が出来てないので真価は分からず。執拗なアップショットが気持ち悪い。

「アッシャー家の崩壊」(1980)
当局に作らされた作品らしいので、監督自身は乗り気じゃなかったのかもしれないが、映像化したらおしまいのような小説をうまく映像化している。人間が一切登場しないのも想像力を掻き立てられるし、アッシャー家の外観も原作に合ってる。ラストの崩壊シーンそのものを映像化しなかったのも勝因。

「ドン・ファン」(1970)
人形劇、というか着ぐるみ劇。なので「ウルトラファイト」とかを連想して面白かった。「グリーンマン」のトンチキみたいなヤツも出てくるし。古典特有の台詞回しがたるいけど、それも味。墓場のシーンは本当に不気味でトラウマ必至。
 

「ミンガリング・マイクの妄想レコードの世界」

妄想レコードジャケを作り続けた男、ミンガリング・マイク(Mingering Mike)
09年に彼の作品集が邦訳された。そのタイトルが「ミンガリング・マイクの妄想レコードの世界 アウトサイダーソウルアート」
前半はいいとして、彼をアウトサイダーズアートに分類してしまうのはなんか違う気がする。この言葉自体、曖昧で使い勝手が良いわりにあんまりプラスの面が無いというか、少なくとも安易に使われすぎなきらいがある。まぁそれは置いといて。
国内版は高いので原書を購入。

彼の言葉を読むと、「肝心なのは音楽よりもそのジャケットだった」とか痺れる言葉がいくつも。楽曲管理者のクレジットとか必殺シュリンク被せとか、フェチの仕事ですな。
絵自体はうまくない。でもそのジャケ1枚1枚が発するオーラというか、70年代ソウルの棚を掘ってたら出てきそうな匂いがプンプンする。タイトルの大きさとかレーベルロゴの配置とかいかにもアメリカ盤な感じ。
考えてみればイギリス盤や西ドイツ盤、日本盤あたりと比べてもアメ盤のジャケットはよりダンボールであるからして、彼のダンボールにマジックで描く手法もピッタリハマるわけだ。
ジャケットだけじゃなくてラフスケッチなんかも載ってる。

ミンガリング・マイクはもちろん凄い。でも彼が作った物を眺めていて思うのは、人にここまでさせるレコードジャケットというものの魅力だ。
彼が日本人だったら間違いなく帯を作ったはず。