The Who「Amazing Journey: The Story of The Who」

憂鬱と不眠が続いている。理由はいろいろあるんだろうが、どうなるものでもないので過ぎ去るのを待っている。

どうしても眠れなくてフーの「Amazing Journey」を観た。
「The Kids Are Alright」と表裏一体の傑作だ。フーのなんたるかを知りたければ前者を、ロックのなんたるかを知りたければ後者を観ればいい。 他には一切必要ない。

amazing

ザ・フー。最高のバンド。こんなバンドに思春期に出会えたことは一生の財産だ。

映画の終盤、ジョンの死を語るピートの言葉が突き刺さる。

「何が起きても人生は続けなければいけない」

現在のフーを見事に表した言葉だ。

「老いぼれる前に死にたい」と歌ってしまいながらも老いていかなければならない矛盾。今もそう歌うことを期待される矛盾を引き受ける姿勢が潔くカッコイイ。 そして自分にも、クズはクズなりに、波乱と矛盾でグッチャグチャの毎日をなんとか投げずに生きていこうと思わせてくれる。

「ロックは俺たちを悩みから解放しない。悩んだまま踊らせるんだ」

これもピートの至言だが、まさに人生は矛盾だらけの祭りだ。一緒に生きよう。

2006

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若松孝二「われに撃つ用意あり」「エンドレス・ワルツ」@早稲田松竹

若松孝二監督追悼二本立て@早稲田松竹。

wareniutsu1

「われに撃つ用意あり」。原田芳雄さんはカッコ良すぎるくらいカッコイイのだが、映画自体はちょっと苦手。
うまく言えないが、作品の主語が「俺たち」になっている映画は好きになれないのだ。

endless1

「エンドレス・ワルツ」。阿部薫は何年か前に「暗い日曜日」のジャケを一目見てヤバい!と思った。あのジャケは恐怖そのものである。
映画のほうも彼の(彼らの?)静かな狂気が全篇を満たしている。
ラスト、首を吊ったいづみの横で、娘はあの世の父と母を幻視する。雪の降る空間、スローモーションで寄り添う二人。絵に描いたようなあの世の光景だがそれだけに鮮烈で、子供の頃に見た悪夢のようなインパクトが残る。他にも印象的なシーンはあったはずなのに思い出すのはここだけだ。
美しくも滅茶苦茶疲れる一本だった。

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