晴海大橋

なんとなく山手線に乗る。なんとなく有楽町で降りる。
なんだかんだ言って好きな街。
130428 有楽町

銀座へ。歩行者天国じゃないと中央通りっぽくない。
家族連れや観光客もたくさん。
130428 銀座

シネパトスの看板があるうちに写真に撮っておこうと思って、東銀座方面へ。まだあった。良かった。
130428 シネパトス・残影(2)

新生歌舞伎座を見ようと思ったら、千秋楽興行だったのもあるらしくすごい人出。いつもならうんざりして逃げ出すけど、今日はなぜか許せる。
130428 歌舞伎座

気の向くままに晴海通りを歩いて築地方面へ。本願寺ではなにか法要を行っていた。
130428 築地本願寺

勝鬨橋、隅田川を渡る。どうしても初代ゴジラを思い出す。
130428 勝鬨
130428 勝鬨橋(4)

月島を歩いて晴海大橋へ。空への道。潮の香り。
130428 晴海大橋

ずっと下を流れる晴海運河を眺めていたので自殺志願者とでも思われたかもしれない。まあまあ当たってる。
130428 晴海大橋より

渡るのは初めてだけど本当に気持ち良かった。
吾妻橋と並んでベスト・オブ・橋。また歩きたい。

そのあとは豊洲方面へ歩いて、今日の街歩きは終わり。
130428 ゆりかもめ起点

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小林恵「十六夜 -IZAYOI-」

『ゴジラVSデストロイア』でゴジラシリーズがいったん終了した翌96年から、平成モスラシリーズが制作された。
今でもあんまり評価されてるとは思えない三部作だけど、公開当時のマニア層の反応も冷たかった。同時期に平成ガメラがあったせいか、作風が正反対の平成モスラはほとんど無視されていて、「宇宙船」「B-CLUB」あたりの扱いや、ガレージキットのリリース数に特に顕著だった。

当時小学4〜6年で、ガメラにはイマイチのめり込めなかった自分は、そんな状況への反発もあって平成モスラが好きだった。3作とも何回か観に行った。
特撮は確かに樋口特撮と較べると分が悪いと当時から思っていた。でもファンタジーに徹したストーリーは楽しめたし、今観るとどうかわからないが、ジュブナイルものとしてそこそこ評価できると思う。

そしてなにより音楽がいい。当時ははっきり意識してなかったけど、たぶん音楽を聴くために何度も劇場に通ったんだと思う。
渡辺俊幸の劇伴はもちろん、『1』の「モスラレオ」は矢野顕子作曲で、「聖なる泉」にも劣らない名曲だと個人的には思う。

『3』のエンディングテーマはモル役の小林恵の「Future」。

これも佳曲だと思うのだが、シングルを買ったらカップリングの「Born To Be Love」のほうがアコースティックなAメロからして自分好みだった。ほとんどこっちばっかり聴いてた気がする。

そして『3』の公開も終わってしばらく経った頃、「世界ふしぎ発見」を観てたらエンディングで小林恵の名前を見つけた。それが「十六夜 -IZAYOI-」で、一聴してすぐ好きになった。

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いま聴くと打ち込みじゃなかったら完璧なのにとか思うけど、これは本当に名曲。当時番組でどれぐらいの期間使われたのか知らないけど、結構覚えてる人もいるんじゃないかと思う。マケプレでもヤフオクでもプレミアが付いちゃってる。

この後も彼女の新曲をずっと待っていたのに、なかなかリリースされず、TVなんかにも出なくなって、結局はこの曲がラストシングルになった。
ずっともう引退したと思ってたのだが、今はジャズシンガーとして活動してると知って驚いた。新作はロン・カーターのプロデュース。スゴイ。
女優として活動してたことはHPに載ってないから難しいのかもしれないけど、「十六夜 -IZAYOI-」は再発して欲しい。本当に埋もれさせておくにはもったいない。

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いとうせいこう & TINNIE PUNX「建設的」

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なんとなく聴き返したら、音と言葉の隅々に閉じ込められた時代の空気に打ちのめされた。
名盤だとは思ってたけどここまでの名盤だったなんてね。

「東京ブロンクス」はもちろん名曲で、そういう認識でいたのに歌詞カード眺めながら聴いてたら泣きそうになった。
リリックの向こうに浮かぶ景色は80年代末期の軽薄なTOKYOなのに、この主人公はいま確かに目の前でつながりを求めてる。

他にも濃い名曲がいっぱい。幸宏さん作曲の名曲「なれた手つきでちゃんづけで」、スティールパンが気持ちいい「だいじょーぶ」、大竹さんが爆発する「俺の背中に火をつけろ!」などなど。ニューウェーブ見本市みたいな感じで、『Mess/Age』みたいにまるごと1枚ヒップホップじゃないからとっつきやすかったのかもしれない。


ギターは茂さんで「1969年のドラッグレース」風味。

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自分が持ってるのは95年の再発盤なので、オリジナルとはジャケが違う。

いっそヴィニールで再発してくれ。

北野武「ソナチネ」

日本映画専門チャンネルの北野武劇場で「ソナチネ」を観る。
初期の集大成とか言われるけど、前二作よりも痛みに訴える暴力シーンは少ないような気がする。そのぶん人があっけなく死んでいく、その虚しさがより強調されている。
クレーンでノミ屋を沈めるシーン、やってることはお笑いウルトラのバス水没アップダウンクイズとおんなじだけど、画面に漂う空気はまるで違う。

「その男」の住宅街追跡シーンのように、コントと同じ方法論で作られたシーンがたくさんある。
最たるものは紙相撲のシーン。北野ファンクラブではコントだったけど、ここでは美しいシーンになってるのがすごい。
つくづく天才とは両極を往き来できる人なのだと思う。

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惜しいのは音楽。どうしても久石譲と北野映画は合ってるとは思えない。それでも本作は曲もいいし善戦してるほうだとは思うが、ラストシーンの音楽の付け方は不満。「3-4×10月」みたいに一切音楽なしだったら完璧だったのに。

この映画、空気感が何かに似てると思ったら、全体に漂う気怠さとか死と戯れてる感じが旧「ルパン三世」そっくり。
北野映画とか「殺しの烙印」みたいなことをゴールデンタイムのテレビまんがでやっちゃった大隅ルパンは凄い。

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↑実写版「雨の午後はヤバイゼ」

何度観ても凄いと思うどころか興奮させられるのが、「ソナチネ」みたいな映画を撮る一方で「お笑いウルトラ」や「平成教育委員会」なんかを企画、出演してたって事実。
本当に黄金期の殿は凄まじい。

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勝新太郎「顔役」

ムック時代の「映画秘宝」でこの「顔役」を知った。
その文章は北野武の先駆としての勝新太郎を示唆するようなもので、「顔役」は「その男、凶暴につき」との類似性を語られていたように思う。
まだ北野映画を観ていなかったので、類似性云々について自分で判断は出来なかったが、その文章を読む限り、「顔役」は佐々木昭一郎の「夢の島少女」に通じるものがあると思った。
その後、まず「3-4×10月」を観た。突発的な暴力描写とフラッシュバックのような編集は、またしても「夢の島少女」を想起させた。
続いて「その男、凶暴につき」。文句なく面白い映画で、「顔役」への興味も高まった。

そして、やっと日本映画専門チャンネルで放送された「顔役」を観ることが出来た。

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上のような経緯があるからまだ準備はできていたようなものの、いきなりこれを見せられた観客は相当戸惑っただろうと思う。
極端なクローズアップ、奇妙なアングルの連続。アメリカンニューシネマからの影響があるのか、およそ当時の邦画らしくない。
カタルシスは極力排除されているように思う。そのぶんラストシーンの勝新のカッコ良さが際立つ。

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で、この映画確かに「その男」に似ている。北野武が初監督作に当たって参考にした作品の一つなのだろうが、あらためてその引き出しの広さと消化能力に脱帽。勝新大好きなんだな、本当に。

そしてやっぱり「夢の島少女」を思い出してしまう。
そういえば、池田博明氏は佐々木昭一郎と勝新太郎を〈時代に先行〉する〈尖った〉力を持つ作家と絶賛していた…。
そんなことも思い出して、いろいろと連想は拡がる。思考を加速させる。それも作品の持つ力だと思う。

ヴィム・ヴェンダース「ニックス・ムーヴィ— 水上の稲妻」

昨日の「ことの次第」に続いて今夜もヴェンダース。
「ニックス・ムーヴィー」も「ことの次第」と同様に、「ハメット」が膠着してる間に撮られた作品らしいが、詳しいことは知らない。

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成功してるのか否か難しい映画だと思う。最後の作品を共同制作しようとしたヴェンダースとレイの記録、という意味では一本の作品であると同時にメイキングフィルムでもあると思う。もしくは存在しない作品のメイキングと思ったほうが正しいのかもしれない。

映画は唐突に、レイの「カット」の言葉で終わってしまう。消化不良な気がしないでもないが、レイの病状からすると仕方なかったのかもしれない。
エピローグでスタッフの一人が洩らす「我々はやりきった」という言葉にも、それは強いて自分達を納得させるための言葉じゃないのか、という疑問を感じてしまった。
二人の映画監督が正面切って向き合った〈記録〉ではあると思う。

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ヴィム・ヴェンダース「ことの次第」

だいぶ前にスカパーで録画しておいたヴェンダースの「ことの次第」を観た。

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資金もフィルムも尽きた映画監督の苦悩。監督の「映画にはストーリーは必要ない。人と人との空間で映画は作られる」という言葉通り、ほとんどストーリーの動きはない。
前半、深夜のホテルで、撮影隊はそれぞれの時間を過ごす。ヴェンダース独特の気怠いムードが漂って魅力的だ。特にイサベル・ヴェンガルテンがすごく綺麗。当時ヴェンダースと付き合ってたとか。

舞台がLAに移る後半も、ロードムービーらしい、いかにもな映像で気持ちいい。弁護士役がロジャー・コーマンだと気付かなかった。トレーラーの中でのやりとりもいい。ヴェンダース自身の映画論が語られてる気がする。