John Entwistle「Smash Your Head Against The Wall」

ジョンの11回目の命日。
ジョンが亡くなったのはフーを聴き出してすぐの頃だったので、とてもショックだった。3人での来日の可能性すら完全に閉ざされたと思うと悔しくて仕方がなかった。

ジョンのアルバムで一番よく聴くのはファースト。セカンドのほうがポップだと言われることが多いけど個人的にはこっちのほうがダレないし飽きない。
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ジェリー・シャーリーのドラムには最初違和感があったが、それはプレイというよりたぶん録音のせい。「Pick Me Up」のような曲にはとてもマッチしてる。
1曲目「My Size」のインパクトはデカイ。間違いなくピートに影響与えてると思う。「Relay」「Join Together」あたりの曲作りにそれが伺える。
「Heaven And Hell」は逆にフー版のハードさを抑えてサイケ色を強く出している。イントロのグニャグニャした感じは真鍋理一郎の「ゴジラ対ヘドラ」のようだ。
B面はややスケールの大きな曲が続くが、ラストの「I Believe In Everything」は名曲。ただやはりシングル向きではなかったと思うけど。

良い曲だらけだが強いて好きな曲を挙げれば「Ted End」。ジョンらしいモチーフにジョンらしいメロディー。だけどソロのジョンにありがちな冗長さはなくて2分半でスパッと終わるところも潔い。「運の悪いヒポポタマス」にも通じるような詞世界が泣ける。CDにはデモも収録されてるが、これもあの世から聴こえてきたようなプアな音質で魅力がある。

江戸川乱歩「踊る一寸法師」

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乱歩を何作か読み返している。
「二銭銅貨」とか、初期の作品は記憶してたよりもつまらない、というか肌に合わない。
どんでん返しが作為的すぎるような気がする。

「踊る一寸法師」はいわゆる本格推理ものとは違って、後味の悪さが後を引く小品。
生首を持って踊る小人の印象が鮮烈。
明智君が登場するものよりこういう作品のほうが好きだ。

「別冊映画秘宝 円谷プロ怪奇ドラマ大作戦」

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名著「ウルトラセブン研究読本」に続く円谷絡みの別冊映画秘宝。今年で45周年なので、どうせなら「怪奇大作戦」だけで一冊作って欲しかったのが正直なところ。実際本書も半分以上を「怪奇」に割いている。

上原正三氏の日記が掲載されているのは嬉しいが、企画書・シナリオの検討なんかは「怪奇大作戦大全」「円谷プロ特撮大鑑」に軍配が上がる。
素晴らしいのは微に入り細に入るインタビューの豊富さ。もうとっくに作品の記憶なんか無くなっているゲスト出演者にも話を聞いているのが素晴らしい。作品の細部は忘れていても共演者、特に岸田森さんの印象は覚えている方が多くて面白い。

あと地味だが嬉しいのが予告編ナレーションの再録。映像が現存してる3本以外も音声だけは残ってるようだ。それこそブルーレイ化の際には副音声にでも収録して欲しい。

「怪奇」以外の作品も充実してる。特に嬉しかったのが「AM3:00の恐怖」。いまDVDや再放送で観てもたぶんそこまで面白くないだろう。あの時代のフジ深夜だからこその作品だ。でも観てみたい。