怪獣使いと少年

わりと好きな特撮系のライターさんが「中国と朝鮮が攻めてくるんだから安保法制は必要」とか「沖縄は所詮自治体のひとつなんだから国の決定に従ってればいい」とか書いたり「いいね!」してるのを見てなんだかなぁと思う。ツイッターでも特撮好きでそっち寄りの考えを持ってる人が結構いるし(日の丸アイコンとかね)。

50〜60年代の東宝特撮とか第1期ウルトラ、「怪奇大作戦」あたりを浴びるように観て育って、そういう考えに辿り着いたのが少し不思議。
全員が全員おなじような考えを持って育つわけはないし、そっちのほうがよっぽど怖いことだから不思議じゃないはずなんだけど、どこか違和感を感じるのは、切通さんの「怪獣使いと少年」や町山さんの「怪獣学入門」「ゴジラ宣言」に感化されすぎたせいなのか。

少なくとも上原正三さんや市川森一さんが深く携わっていた時期の円谷作品には、虐げられてきた側や排除される側に立って考えることを促すものがあったと思う(彼らが絶対的に正しいと描いているわけではないが、そういう立場の佐々木守さんもいた)し、東宝特撮に限らず邦画が繰り返し描いてきた核の恐怖を、結局は映画の中のこととして終わらせてきた感受性のツケが今の状況だと思うので、そこを直視しないような物言いには、やっぱりなんかこう…違和感が拭い切れないでいる。

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E.W.サイード「知識人とは何か」〈第二章〉

サイード『知識人とは何か』第二章まで読了。
第一章〈知識人の表象〉ももちろん面白い。特に“大きな物語の終わり”の嘘やポストモダン以降の知識人の知的怠慢を糾弾するあたり。
ただ、第二章のほうが刺さってくることが多かったので、そのへんのことを。

said

そもそも書名こそ『知識人とは何か』だが、一部の知識人だけじゃなくて、市井の個人が普通に生活する上でも示唆に富む文章だ。
いつの時代も変わらない煽動の技術(安部公房の『内なる辺境』での言及に重なる)に対して、どういう態度を取るべきか、サイードは記している。
また、“いつの時代も変わらない”ことだからこそ、歴史に学んだかどうかが浮き彫りになる。

集団が信奉する公式見解をくりかえすだけなら、なんとたやすいことだろう。国民言語をただ使用すること(実際には、これ以外の選択肢はないのだが)だけでも、お手軽で出来あいの考えかたに引きずりこまれがちだし、また現在、多くの制度―ジャーナリズムや、大学の専門機関や、ご都合主義的な世論調査をふくむ―が垂れ流している「われわれ」と「彼ら」の対立をあおりたてる決まり文句や常套句メタファーの類に染まることにもなる。
この種のことすべてが、(略)「われわれ」のアイディンティティを、つねに包囲され危機的状態にあるものとして固定することにもつながる。(略)

とにかく迎合するまえに批判せよが、簡にして要を得た回答となる。

最後の一行が痺れる。
もちろんサイードも、“反対のための反対を肯定しているわけではない”と後段で記している。
でもこれだけ同調圧力が強い国なら、〈すべてのことに反対〉するぐらいの気持ちでいよう、と個人的には思う。
金子光晴「反対」みたいに。

ムーミンベーカリー&カフェ@ラクーア

今日も国会前抗議。

150726_6
休日なので遠方から来ている人(団体さん等)が多かった印象。警備が多少ゆるかった印象。あくまでも印象。

それにしても暑かったのでムーミン谷(千代田区)へ逃亡。
ムーミンの日記念プレートはこの前頼んだので、ベリーサンデーを。

berrysunday
アイスが美味しい。

snufkinandlittlemy
スナフキンと相席は初めてだったので嬉しい。異父姉弟の図。

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グッズコーナーにいたご先祖さま。どこにいても可愛い。

藤子・F・不二雄 / 藤子不二雄A「新装版 オバケのQ太郎」(てんとう虫コミックス)

Qちゃんの新装版てんとう虫コミックス(正確には虫コミ復刻版)。

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25年近くの絶版を乗り越えて、ようやく復刊。
著者名はF先生とA先生の併記。

F全集は保存版だと思うので、気軽に読める体裁で出してくれたことは素直に嬉しい。
ただ、税込529円はちょっと高い。確かにてんコミドラに比べると若干厚めで満足感はあるけど。
マニア向けの単行本は少しぐらい高くても構わないから、てんコミは子供が気軽に(できれば400円ぐらいで)買えるものであって欲しい。

レコードの経歴

中古レコードは美品に越したことはないと思ってたが、最近はそうでもない。
前の持ち主がレコードを大切にしていたことが窺えるような痕跡なら、味があってわりとオツだ。

percussionbittersweetlp
少し前にブログにも書いたMax Roach『Percussion Bitter Sweet』
じつはレーベルがA面B面逆に貼られているエラー盤。

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前の持ち主さんは分かりやすいように注意書きをレーベルに貼っていたらしい。

reverse2
内ジャケにも。

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『Magical Mystery Tour』のパープルキャピトル盤。
内ジャケに、鉛筆かなにかで邦題を書いた痕がある。「ストロフィールス・フォーエバー」「ベビーユアリッチマン」etc…。

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見開きジャケットを抱えながらレコードを聴いている男の子が目に浮かぶ。
売るときに頑張って消したんだろうけど、もったいない。
個人的にもレコードを集め始めた頃に買った1枚なので思い入れがある。

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Pete Townshend『Who Came First』のUS初回盤。

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インナースリーブに発売当時の音楽雑誌のレビュー記事の切り抜きがびっしり貼ってある。
最初はもともとこういう仕様なのかと思った。

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同時期発売のジョンのソロ作のレビューも。マメな人だったんだな。

ムーミンハウスカフェ@ソラマチ

最近24時間イライラしているので、息抜きにソラマチのムーミンハウスカフェへ。
改装後は初めて。

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ムーミンの日が近いので、ムーミンの日限定プレートを頼んだ。お皿はお持ち帰りできる。

150722moomin
いつ来ても心を和らげてくれる。ありがとう。

150722moomins
モランもちゃっかり仲間入りしてるのがいい。

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パパみたいにニョロニョロの舟に乗り込んで消えたい。

Eric Dolphy「Other Aspects」

ドルフィーの生前の録音を80年代になってからブルーノートがまとめたアルバム、らしい。

otheraspects1

お蔵入りになってたのか初めから発表する気はなかったのか分からないが、どの曲も濃い。
「Jim Crow」はまるで山下毅雄のコンパクト盤『黒猫』を彷彿とさせる。タイトルからして政治的な曲だとは思うけど、サウンドのインパクトが凄い。
フルートの独奏「Innerflight 1」と「Innerflight 2」はドルフィーを聴くきっかけになった曲。
内省の極み。狂気すら感じる。どこかへ連れていかれる感じ。
編集盤だとしても名盤だと思うので、このアルバムもきちんとリマスターして欲しい。

otheraspects2
こんなステッカーが貼ってあるけど際立った盤質の良さは感じられない。

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