野村芳太郎「東京湾」@神保町シアター

何ヶ月ぶりだろう、神保町シアターでちゃんと映画を観るのは。
チラシを貰いに寄ったりはしてたけど、1年以上観てないんじゃなかろうか。
今回の特集は野村芳太郎。

この人といえば清張モノか『八つ墓村』とかなんだろうけど、自分は『鑑賞用男性』しか観たことがない。
有馬稲子がひたすら可愛いだけで、あとは垢抜けない珍妙で退屈なミュージカルコメディだった。なのでほとんど知らない監督なのだが、タイトルに惹かれてなんとなく観た『東京湾』は、予想外の傑作だった。

冒頭、〈企画:佐田啓二〉の字幕に驚く。出演作でもないのに。
タイトルバックは銀座や建設中の首都高、団地の空撮。公開は1962年。
団地が経済成長の象徴だった時代。以前『NHKアーカイブス』で観た「大市民」というドラマは団地の負の側面も描いたもので、やっぱり同じ62年の制作だった。

団地はともかくとして、タイトルになってる東京湾は、品川とか芝浦方面じゃなく、築地、あるいは墨東の隅田川、荒川河口付近が中心なので、そのへんも観ていて楽しい。東京は東側に限る。
出演者は地味だが、西村晃が渋くて格好いい。名優だ。

ちょっと予想のつかないラストまで、あっという間の80分。
文句なしに面白かった。

「The Beatles – Super Deluxe Edition」

まぁ、今頃になって買ったんすけど、ハイレゾ視聴環境を整えてなくてサラウンドに興味がない身からすれば微妙な買い物だったかな、と。

イーシャーデモに関しては大満足。だけど、結局この1枚だけ売ってくれればいいわけで。
リミックスは『SGT』以上にイマイチだった。
例によってレココレでは鈴木惣一朗と直枝政広が絶賛してたけど、どこがいいのか解らない。5年ぐらいで賞味期限が切れそうな出来だ。5年ももたないか。

それでも、セッション音源は結構愉しめている。
ただ、一番好きな「Dear Prudence」がベーシックトラックだけだったのはガッカリ。別テイクが無いから仕方ないらしいが。(リミックスも一昔前のJ-POPみたいな酷い仕上がりだった)
「Yer Blues」「Helter Skelter」あたりは驚いたし興奮した。
でもこのアルバムはアウトテイク多そうだし、量的に不満。

この商品に限ったことじゃなく、誰かしらコンパイラーの手が入らざるを得ないボックスセットは、結局欲求不満を高まらせるだけだ。
ディランの『Cutting Edge』とか、ベアファミリーのオールディーズものみたいに、残ってる録音物は全部出すぐらいの思い切りが必要なんじゃないか。
単にジャイルズとセンスが合わないだけなのかもしれないが。

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DVD「逮捕しちゃうぞ Vol.8」

FILE.46「東海林奮闘す!」
FILE.47「タイム・リミット」
FILE.48「夏の終わり」
45話も入れて夏実×東海林四部作。
48話は面白かったけど46、47話は微妙。特に47話はテンポが悪かった。

FILE.49「墨東署捜査線 木下かおる子着任」
FILE.50「墨東署捜査線 それぞれの明日」
FILE.51「墨東署捜査線 ベスト・パートナー」
美幸×中島三部作、とはならずにやっぱり美幸×夏実三部作。
文字通りの大団円。絵に描いたような最終回。
でも面白かったから文句なし。

最終回予告のナレーションがいい。墨東、墨田区や江東区は本当に好きな街だ。本作が好きなのはそのへんが大きいのかもしれない。

これにて1stシーズン終わり。終盤は結構覚えてる話も多かった。
「Second season」と「フルスロットル」は一度も観たことが無いので楽しみ。
チビチビ観ていこう。

本多猪四郎「大怪獣バラン」

『バラン』はもちろん大好きなんだけど、なぜか映画館で観る機会が無い。残念。
久しぶりに観たくなったのと、レンタル版にも特典やオーディオコメンタリーが収録されてるのを最近知ったのでDVDを借りた。

バランのシルエットと動きは一種官能的だ。
いくら中島春雄といえどもゴジラやラドンは着ぐるみを動かすのに精一杯だった感もあるし、逆にモゲラは無機的に歩いているだけだったので、バランが完成された初めての怪獣演技じゃないかと思う。
(あ、逆襲ゴジラがいたか…)
その場で回転したり首をぐるっと回したり、ものすごく生物的な動きだ。

小ぢんまりとした映画だが、そこがまたいい。
ライブフィルムの大量使用のせいで、海外のB級SFみたいな趣もある。
音楽はもちろん素晴らしいし、小粒できちんと美味しい作品だ。

マーティン・スコセッシ「アリスの恋」

無性にニューシネマが観たい熱。
『アリスの恋』はエレン・バースティンもいいけどダイアン・ラッドがいいのよね。ちょっと下品だけど憎めないウェイトレスは名演。
二人とも実年齢以上に見えるがそれは置いておこう。

ただ子役が苦手なんだよな。トミー役のガキが役柄とはいえウザったくてしょうがない。

ラスト、店の客が拍手するのはどうかと思うけど、メイキングを観る限り仕方なかったようだ。惜しい。

ヴィム・ヴェンダース「パレルモ・シューティング」

一応観たのでメモ。
ヴェンダースなのに音楽の使い方がイマイチで引き込まれない。
Lou Reed本人がわざわざ出てくる必要があったのか疑問(しかもあんな形で)。
正直退屈でしかなかった。以上。

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