Eric Dolphyと玉木宏樹

ドルフィーの『Out To Lunch』を初めて聴いたときの印象は「『怪奇大作戦』みたい」。
うろ覚えだが、玉木宏樹は「キング・クリムゾンとか聴くんですか」とファンに言われたことがあるらしい。
それは別の番組の劇伴か純正律についての文脈でだったのかもしれないが、『怪奇』の音楽はどう聴いてもドルフィー、というかやっぱり『Out To Lunch』だ。ヴィブラフォンの貢献も大きい。


やっぱりよく似合う。「死神の子守唄」のパートが長過ぎたので作り直したい。

Eric Dolphy「Other Aspects」

ドルフィーの生前の録音を80年代になってからブルーノートがまとめたアルバム、らしい。

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お蔵入りになってたのか初めから発表する気はなかったのか分からないが、どの曲も濃い。
「Jim Crow」はまるで山下毅雄のコンパクト盤『黒猫』を彷彿とさせる。タイトルからして政治的な曲だとは思うけど、サウンドのインパクトが凄い。
フルートの独奏「Innerflight 1」と「Innerflight 2」はドルフィーを聴くきっかけになった曲。
内省の極み。狂気すら感じる。どこかへ連れていかれる感じ。
編集盤だとしても名盤だと思うので、このアルバムもきちんとリマスターして欲しい。

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こんなステッカーが貼ってあるけど際立った盤質の良さは感じられない。

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Max Roach「Percussion Bitter Sweet」

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1000円シリーズで再発されたインパルスのカタログのなかで真っ先に飛びついたのがこれ。
メンツが凄いので前から聴きたかったんだけど、予想通り予想の遥か上をいく格好良さ。
CDじゃつまらないのでアナログも買ってしまった。

ローチの演奏は文句なく格好いい。その上でドルフィーのアルトとバスクラがのたうち回るんだから堪りません。
曲の背後にある政治性云々は抜きにしても名演揃いだ。

その上で、改めてアビー・リンカーンの迫力ある歌に耳を傾ければ、そこに秘められた怒りや嘆きを感じることも出来る。
「Mendacity」の歌詞は今でも響く。それは悲しいことでもある。

たけし、ドルフィー、沖縄

『3-4×10月』にはドルフィーやアイラーの曲を使用する予定だったが、権利関係でポシャってしまい、その結果、完成作品では音楽が一切省かれたという。

殿がどの曲を使いたかったのかは知らない。ましてドルフィーのこの曲は87年になってから発掘されたらしいので、ジャズ喫茶時代の殿が聴いているはずがない。
でも映画全編を包む白昼夢的なイメージには「Inner Flight Ⅰ」がよく乗る。
ブリッジ的に使うならバスクラのブローがいいのかもしれないが、『Out To Lunch』、『Last Date』の曲はあまり乗らなかった。

Eric Dolphy「Out To Lunch」

ジャズは広く浅く、名盤として評価が定着してるものならハズレもないだろうと思ってちょっとずつ聴いてきた。
モンクとかビル・エヴァンスとか、好きなミュージシャンもそれなりにいるけど、ポップスのようにのめり込んで聴くというより、敷居の高さを感じたまま“鑑賞”するという感じで、いまひとつ楽しみ方が分からない。楽典に疎いからしょうがないんだけど悔しい。

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で、いまさらながらにドルフィーを聴いた。凄い。
中毒性の塊。1週間ぐらいドルフィーばかり聴いている。ジャズを心底楽しめたのは初めてかもしれない。アルバムによってはやっぱり良さが分からないのもあるが、『Out To Lunch』と『Last Date』だけは一発で嵌まったし、間違いなく死ぬまで好きでいられる。

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