藤子・F・不二雄「ドラえもん 第0巻」(てんとう虫コミックス)

F全集刊行後も、手を変え品を変え出版されるドラえもんのコミックス。
言ってしまえばこれもそんなひとつだが、一応はてんとう虫コミックスだし、装丁もいいし、なんというか縁起物だし、買うことにした。

発売前日と当日に書店に行ったが見つからなくて、不本意だけどAmazonで購入。2刷だった。
広い層にアピールしたんだろう。いいことだと思う。
内容は間違いないので、ぜひご家庭に一冊常備を。

佐々木倫子「動物のお医者さん 第4巻」(白泉社文庫版)

漫画を文庫版で読むのは好きじゃない。
判型が小さいし、ものによっては扉絵が省略されてたりするし。
なによりイヤなのは、三流タレントの読書感想文を〈解説〉と称して載っけていたりすることだ。

『動物のお医者さん』は、扉こそ省略されているが、解説に関してはハズレがない。
特に4巻の竹熊健太郎のものは、本作を個人主義が実現した社会を描いたものと看破している、とても有用な〈解説〉。

佐々木倫子「食卓の魔術師」

佐々木先生の初単行本にして、忘却シリーズの第一弾。

忘却シリーズ三編はもちろん面白いのだが、併録された「プラネタリウム通信」が、美人姉妹シリーズのパイロット版ぽい雰囲気もあって好き。
人間のちょっとイヤな部分が(生々しくならない程度に)描かれているあたり、作者の観察眼の鋭さが浮き彫りになっていると思う。

書き下ろしの「趣味の講座」は乗馬編。肩の力を抜いたエッセイ漫画も一級品。

佐々木倫子「林檎でダイエット」

現実に疲れて、頭がイヤなことで一杯なときは、好きなものについて考えるに限る。

藤子F先生は別格として、佐々木倫子先生はいちばん好きな漫画家である。
『動物のお医者さん』に描かれている世界は自分にとっての理想郷だし、笑いのテンポとかセンスにもすごく影響を受けた。

『林檎でダイエット』も『動物のお医者さん』と同じくらい(か、ひょっとしたらそれ以上に)好きな作品集。
浅野姉妹が主人公の作品はたったの5本しかないが、すべて傑作。何度読み返しても面白い。
佐々木先生の作品が面白いだけでなく心地好いのは、いろんなところで言及されてるが、風通しの良いドライな人間関係にある。
この作品でもサバサバとした人間関係は徹底されていて、姉妹が主人公で恋愛が題材になったりもするのに、ちっともウェットにならない。
素晴らしい。

この5本で終わってしまったのが本当に惜しい。
願わくば続きが読みたい。雁子さんと鴫子さんなら、時代が変わってもマイペースに生きていてくれそうだ。

DVD「逮捕しちゃうぞ Vol.8」

FILE.46「東海林奮闘す!」
FILE.47「タイム・リミット」
FILE.48「夏の終わり」
45話も入れて夏実×東海林四部作。
48話は面白かったけど46、47話は微妙。特に47話はテンポが悪かった。

FILE.49「墨東署捜査線 木下かおる子着任」
FILE.50「墨東署捜査線 それぞれの明日」
FILE.51「墨東署捜査線 ベスト・パートナー」
美幸×中島三部作、とはならずにやっぱり美幸×夏実三部作。
文字通りの大団円。絵に描いたような最終回。
でもそれで何が悪い。キャラクター全員の個性を活かしきって面白いんだから文句なし。

最終回予告のナレーションがいい。墨東、墨田区や江東区は本当に好きな街だ。本作が好きなのはそのへんが大きいのかもしれない。

これにて1stシーズン終わり。終盤は結構覚えてる話も多かった。
「Second season」と「フルスロットル」は一度も観たことが無いので楽しみ。
チビチビ観ていこう。

DVD「逮捕しちゃうぞ ORIGINAL ANIMATION VIDEO SERIES」

実はOVA版『逮捕』はLDだけじゃなくDVDも(レンタル落ちだけど)持っている。
部屋を整理したら出てきたので久しぶりに観た。

FILE.1「そしてふたりは出会った」
アニメ版でFOX和尚が活躍する話って実はこれぐらいなんじゃないだろうか。もう一本ぐらいあったか。
それはともかく。二人の出会いが丁寧にテンポよく描かれてて楽しい。一話目から傑作なのだった。

FILE.2「東京タイフーン・ラリー」
ネコ絡みなのもあって好きなエピソード。堀切がほんの少し出てくるのも嬉しい。
台風の描写がすごく丁寧で臨場感を盛り上げる。特に音響は凝ってるなあと。

FILE.3「恋のハイウェイ・スター」
なんとなくテンポが悪い。

FILE.4「on the road, AGAIN」
最終話だけに力も入ってたんだろうけど、やっぱり続きが観たくなる熱量を孕んでる。
ここで終わらせるのはもったいないよねぇ、と関係者も思ったに違いない。

最近原作を読むまで、TV版はオリジナルストーリーメインで、OVAは原作に沿ったストーリーだと思ってたのだが、実際は逆だった。
OVAで原作が活かされてるのはFILE.3と4の一部だけ、ほとんどオリジナル。

作品の肝だから手を抜くわけにはいかなかったんだろうが、メカ描写は良く出来てると思う。
車にもアニメにも詳しくないけど、手書きのセルアニメで実在の車両を動かすのが大変なことぐらいは(それこそ『ルパン』なんか観てれば)想像がつく。CGでやってもこの味は出ないだろうし。

あと、小さい頃家にトゥデイがあったことも、『逮捕』好きに少し関係あるかもしれない。
確かに可愛いクルマで、歴代の愛車のなかでも、両親も特に気に入っていた気がする。

DVD「逮捕しちゃうぞ Vol.7」

FILE.40「危険なデート2×3」
特になし。

FILE.41「廻れ! 炎の回転灯 (前編)」
FILE.42「廻れ! 炎の回転灯 (後編)」
ハードなのはいいが、ハードに行くなら犯人側の心理とか市民感情をもっと抉って欲しかった。
重くなりすぎるくらいに。

FILE.43「墨東署スキャンダル」
特になし。

FILE.44「墨東百物語」
なんか構成が破綻してるような。

FILE.45「夏の日…夕暮れのふたり」
夏の情景が二人の心理をうまく描いた一篇。
好きだなこういうの。