藤子・F・不二雄「ドラえもん 第0巻」(てんとう虫コミックス)

F全集刊行後も、手を変え品を変え出版されるドラえもんのコミックス。
言ってしまえばこれもそんなひとつだが、一応はてんとう虫コミックスだし、装丁もいいし、なんというか縁起物だし、買うことにした。

発売前日と当日に書店に行ったが見つからなくて、不本意だけどAmazonで購入。2刷だった。
広い層にアピールしたんだろう。いいことだと思う。
内容は間違いないので、ぜひご家庭に一冊常備を。

ドラえもんナイト@TOHOシネマズ日劇

さよなら日劇ラストショウ。
〈ドラえもんナイト〉、これこそ本当に〈大人のためのドラえもんオールナイト〉の再来。日劇への思い入れ云々は抜きにしても行くしかないでしょう。

上映作品、タイムテーブルは以下の通り。


なんと予告編大会のサプライズ。
選りすぐりといいつつ、キャスト交替までの全作品を併映作品含めほとんど上映。
ビデオやDVDではブツ切りになってるドラえもんと併映作の予告編(あれはあれで親しみはある)がオリジナルの形で観られる歓び。
「風のマジカル」が流れる『魔界大冒険』はもちろん、『宇宙小戦争』はソフト化にあたって英語のナレーションが多少カットされてることも判って面白かった。


個々の作品の感想は神保町シアターでの特集時に書いたので省略。
『鉄人兵団』は神保町シアターのときと同じ、「藤子不二雄映画全集」のCFが映画の余韻をぶち壊す楽しいプリント。


『日本誕生』はたぶん同じプリントだと思うけど、序盤にフィルム傷が目立ったような気もする。


『アニマル惑星』は明らかにフィルム傷が多かったので別のプリントか。


『宇宙小戦争』は冒頭に〈ぼくたち地球人〉のCFが付かない別プリント。状態は良好。

名画座のオールナイトじゃないからロビーの展示とかは淋しかったが、最後に『宇宙小戦争』を持ってきた構成は満点。
とはいえ季節が季節なので、5時半過ぎの有楽町はピリポリスと違ってまだ真っ暗だった。

藤子・F・不二雄「チンプイ 1」(てんとう虫コミックス)

パンパカパーン!
チンプイがてんコミで復刊!


旧版、完全版からのイメージを引き継いだ表紙。

作品の良さはいまさら言うまでもない。
気軽に読める体裁で書店に並んでることが嬉しい。
みんな買ってね。本当にカワイイよ。

藤子・F・不二雄「新装版エスパー魔美」(てんとう虫コミックス)

新装版は厄介なもので、内容は知ってるからつい買うのを先延ばしにしてしまう。
買ったら買ったで、本棚に並んだ背表紙にうっとりするほうが読むことより多くなる。

さすがに『魔美』だから出たらすぐ買うようにはしてる。
ただ、他の新装版てんコミと比べるとデザインが物足りない。ポップだし、いままで読んだことがなかった人にもアピールするならべつにいいけど。
新装丁マンガくん(少年ビッグ)版の装丁が良すぎるのだ。

でも、さすがに『魔美』なので、パラパラめくるとついじっくり読み始めてしまう。

F先生の状況説明の巧さはいまさら言うまでもないが、その手腕が一番わかりやすく奮われるのがシリーズの冒頭、第1話だ。
そのなかでも、『魔美』と『T.P.ぼん』は出色だと思う。

この時期(70年代後半~80年代初頭)は、F先生のタッチが晩年のカッチリしたものにシフトする前で、線も柔らかくて味わい深い。
何度見ても飽きない。

1巻でいえば、「勉強もあるのダ」で、欲望と自尊心の狭間で苦しんでいるコンポコが本当に可愛くて愛おしい。
結局は欲望に負けてあぶらげを食べちゃったあと、魔美に抱きついて恥ずかしがる仕草なんかキュンキュンする。

藤子・F・不二雄ミュージアム

一年ちょっとぶりの藤子・F・不二雄ミュージアム。
目当ては開館5周年の原画展。今は第二期。
5thanniversarygengaten
撮影可能なのは嬉しい。でもそのぶん自分の眼でしっかり見ることをおろそかにしちゃったかもしれない。勿体ない。

darake
フライヤーやグッズでもプッシュされてる「ドラえもんだらけ」。時間SFとしても「セルフ仮面」と並んで相当巧みな一作だと思う。
まあそんなことは置いといてドラえもんの表情の豊かさを愉しむべし。

dorayakin
どら焼きのシズル感も素晴らしい「へやいっぱいの大どら焼き」から、驚愕するドラちゃん。

baibain
こっちもくりまんじゅうのシズル感がたまらない「バイバイン」。本当に旨そう。

doraloving
全コマ爆笑できる「好きでたまらニャイ」。恋するドラえもんは本当にかわいい。

allmyloving
連載も後半になると近所のネコさん達と普通に付き合うようになって、ここまで思い詰めることはなくなる。
まだ60年代のキャラクターを引きずってる初期のドラちゃんは魅力的だ。

inonaka
曲線が目を引く「たとえ胃のなか水のなか」。

mamisnewyear
『魔美』の「ずっこけお正月」が展示されてたのは予想外で嬉しかった。ジャイアンたちがゲスト出演してるから?

sfcider
展示とFシアターのあとはひろばで休憩。SFサイダーを飲んでみた。少し甘め。でも美味しい。

dorastew
今回のカフェはクリスマス限定メニューのシチュー、

wonderdog
ワンダユウさんの図柄が楽しいワンダードッグ、

ankipan
フレンチトースト de アンキパンと、

late
原画展とクリスマスに合わせてドラえもんだらけのシルエットラテ。

原画展の第三期が始まったらまた来よう。

肝付兼太さんの訃報

突然の肝付兼太さんの訃報。悲しい。

自分ぐらいの歳だと、〈藤子アニメ=肝付さんの声〉と言ってもいいぐらい、いろんなキャラクターが思い浮かぶ。

それでもやっぱりスネ夫。『宇宙小戦争』のスネ夫。

sneo go! 3

スネ夫みたいに8ミリで特撮映画を作りたくて作りたくて。
全力で創意工夫して遊ぶことの面白さを教えてくれたのは、この映画のスネ夫だった。
ありがとうをいくら言っても言い足りない。

suneo

いつの間にかスネ夫達を追い越して大人になっていた。
あっという間だったし、あっという間に死ぬんだろう。
それでも彼らは、ずっと少年期の彼らのままだ。

ending

肝付さん、本当にありがとうございました。

藤子・F・不二雄「新装版パーマン」(てんとう虫コミックス)

『オバQ』の次は『パーマン』のてんとう虫コミックスが復刊。
今回も虫コミの復刻か、全集を底本にした新編集だと思ってたら、本当にただの装丁替えだったので少し残念。そうはいってもてんコミで常に書店に並んでる状況は単純に嬉しい。

per1
↑ 旧装丁2巻と16年新装版1、2巻。

新装版は旧装丁と並んで魅力的な表紙だと思う。

per2
↑ 1巻の80年代(?)版新装丁と03年版新装丁。

『パーマン』は03年頃に映画化されたおかげで、てんコミの装丁替えも多い。
リアルタイムで読んでたのは80年代のテレビアニメに合わせた(?)新装丁なので、03年版新装丁のマイナーチェンジは印象が薄い。

この調子で、てんコミでは刊行されていなかった作品も含めて気長に出し続けてほしい。