「別冊映画秘宝 特撮秘宝 Vol.3」

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ガイラが表紙のVol.3。
『サンダ対ガイラ』の決定稿、『Q』『マン』本放送時のブラウン管の写真が嬉しい。

それに加えて良かったのは金子修介のインタビューで、「怪獣映画を撮ることの意味が変質してしまった」という監督とインタビュアーとの温度差が、このジャンルの未来の無さをはっきり示しているような。
特撮オタクって変に右傾化したようなのばっかりでうんざり。
新作のコピーが〈ニッポンのゴジラ〉じゃなくて本当に良かったけど、作られたら作られたで変な意味付けをされそうで今からイヤな感じ。
読んでいて楽しいことは楽しい。でもなんだか閉塞感が拭いきれない。もうあんまり特撮好きじゃないのかも。

「別冊映画秘宝 特撮秘宝 Vol.2」

相変わらず絶好調。狂った雑誌第2号。

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昭和ガメラを掘り下げた本(特にキャストのインタビューとか)はあんまり読んだことがないので新鮮。紛失したと思われてたネガもつい最近出てきたばっかりみたいだし、『大魔神』三部作で研究読本を作ってほしい。

『空飛ぶ円盤恐怖の襲撃』の誌上ロードショーも凄い。誌上ロードショーなんて懐かしい響きだけどやっぱりワクワクする。
実際観ちゃったらそんなでもないかもしれないが、ブルーレイ化が楽しみ。

中野照慶監督の傘寿記念特集と同じ号に、「大特撮」についての記事が載ってるのも因縁か。
中野監督があの本に相当傷つけられただろうことは、「すばらしき特撮映像の世界」なんかを読んでもよくわかる。いくらなんでも偏見丸出しのボロクソな評価が、それなりに影響力のある名著に載っちゃったのは残念なことだと思う。
それにしても『メガロ』の原っぱが満州の原風景と繋がるとは思わなかった。『けものたちは故郷をめざす』とも深層で繋がってるわけだ。おもしろいなぁ。

次号も意表と重箱の隅を突いた内容を期待します。

「別冊映画秘宝 特撮秘宝 Vol.1」

この狂った本について書くのを忘れてた。

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初期の「宇宙船」みたいな濃さ。いい意味でバカバカしいほどの熱量。
『セブン研究読本』の補足(?)部分は、セブンがどうこうじゃなくてカーマニア、ガンマニア以外には本当にどーでもいいような知識がたくさん。
なんの役にも立たないことを追い求める熱がステキ。バカ。

新作ゴジラについての部分はどうでもいいので飛ばして、川北監督の追悼記事やピープロの音響マンのインタビューあたりはすごく読み応えがある。
この濃さで季刊にしてくれたら最高だけど、編集者が死んじゃうよな。

「美少女仮面ポワトリン」第7話・第8話

第7話「アイドルじゃない…」
せっかく斉木さんメインの回なのにそんなでもない。斉木さんのお相手としては音無真喜子は役不足だと思う。コメディエンヌとして魅力がない。
斉木さんは可愛いのになぁ。斉木さん斉木さんばっかり言ってるけど斉木さんだからしょうがない。
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第8話「ある代議士の陰謀」
浦沢脚本は嵌る回とそうじゃない回の差が激しい。それは多分こっちの体調とかそういうもんもあると思う。
コスチュームをクリーニングに出すヒロインとかなかなかやっつけ方がすごい回だけどあまり乗らない。
でも最後の代議士とのやりとりは良い。
「政治家に偉い人などおりません」。
偏見を偏見と認めながら言い放つ正義の味方。素晴らしい。
代議士役は大竹さんに演って欲しかった。
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「美少女仮面ポワトリン」第5話・第6話

坂本太郎監督2作品。どっちもテンション高い傑作。

第5話「犯罪者ドクター・ブー」
凄い脚本である。アバンタイトルの2人の会話で状況設定を全部説明してさっさと本題。
ドクター・ブーの執拗な誘いを丁寧に断るモモコちゃんが可愛い。
どうでもいいがドクター・ブーは〈怪人〉じゃなくて〈犯罪者〉。本田警部メインの刑事ドラマ篇でもあるからなのか。
変身も前回の婦警さんに続いて警官。一応ヒロインの成長譚でもある。
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第6話「清く正しいバリカン婆々」
浦沢義雄に完全にスイッチが入った回、という印象。
前回に続きアバンタイトルでストーリーの背景をパンクな兄ちゃんが全部説明。パンクな脚本。
「お母ちゃん助けて」と叫びながらバリカン婆々の犠牲になる兄ちゃん。お母ちゃんのために買った大福に刈られた髪の毛が落ちてくるソフトな残酷描写あり。
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ユウコがパンクな若者に変装し囮になる。モモコに嘲笑される。展開が速い速い。いつもは過度に饒舌な浦沢脚本だが、こういう場面で唐突に無言。
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少し岸田今日子入ってるパンクなユウコ。

とはいえ今回の主役はシンスケ君で、ふて寝してママを追い払う様は堂に入った内弁慶ぶりだ。

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ポワトリンと会うため、粉石けんを手土産に正装。

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ユウコの変装を見抜いて三白眼。

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ポワトリンと握手して満面の笑顔。(そのままエンディング)
小松方正さん並の役者っぷりだ。

ポワトリンがバリカン婆々に「完全に病気です!」と言い放つのも身も蓋もなくていい。オチも酷い。
2本とも「ごきげんよう!」の後に一切フォローなしでエンドクレジットのリズムが素晴らしい。ノってきたね。なんだかこんな町内に住みたいよ。
ごきげんよう。

「美少女仮面ポワトリン」第3話・第4話

第3話「進学塾の秘密」
うーん、特に面白くはなかった。変身は前回に続いて店屋物でピザ屋さん。
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第4話「ナポレオンの亡霊」
マイク・ロジャース演じるナポレオンの亡霊に尽きる。独特のテンポの芝居がスローモーション映像と相まってシュール。
結局見終わっても「不可能という文字を返せ」というセリフしか頭に残らない。
ごきげんよう。
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「美少女仮面ポワトリン」第1話・第2話

YouTubeの東映公式chで「美少女仮面ポワトリン」の配信開始。
嬉しい。もったいないので全話観ない程度に観る。

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第1話「神様の贈り物」
シュシュトリアンはポワトリンのバリエーションだったんだと再確認する。やっぱりお正月に観たい。
神様にしか見えない鈴木清順がいい。中古ゲーム屋の親父の小型草野大悟感もいい。
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胃カタルに効く温泉がイタリアにあるそうな。「8 1/2」。

第2話「警視庁の女敏腕刑事」
ゲストは笹野高史。満男くんに夜這いをかけたりしてた頃だろう。快調な怪演ぶり。その奥さんの鬱陶しさもやけにリアル。副社とか呼ばれてそうな女。太田プロか。
モモコちゃんは演技が上手い子役なのにそれほど憎たらしくない。なかなか貴重だと思う。
変装は一心太助。大した必然性がないのが素晴らしい。

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オープニングやアイキャッチも凝ってて可愛い。「17の頃」は秀逸な歌詞の名曲。
ごきげんよう。